GoogleやYahoo!などで検索すると、検索結果ページで通常のローマ字表記のドメインと並び、日本語ドメインを目にすることがあると思います。
上の画像は実際にGoogleで『ホテル価格』というキーワードで検索をしたときの検索結果画面です。日本語ドメインがそのまま検索結果に表示されていることが確認できますね。
この日本語ドメインは、お名前.comやムームードメインなどで、英数字表記のドメインと同様に誰でも取得することが可能です。
そんな日本語ドメインについての決まりごとや注意点、メリット・デメリットについて総合的に解説していきます。
目次
日本語ドメインの決まりごと
日本語ドメインに使用できるのは、自分たち日本人が普段慣れ親しんでいる「漢字」「ひらがな」「カタカナ」です。
ローマ字表記のURL同様にブラウザのアドレスバーに日本語表記のドメイン名をそのまま入力することで、日本語ドメインサイトにもアクセスできます。一般的な多くのブラウザの動作がこのようになっているため、ユーザーから見ても日本語ドメインは利便性を損なうことなく視認性の高いものとなっています。
ただ、ブラウザのアドレスバー以外では、日本語ドメインがPunycode(ピュニコード)という方式で変換されており、メールやTwitterなどに添える場合は文字列が長くなってしまいます。例えば、"日本語.jp"は"xn--wgv71a119e.jp"とPunycodeで変換されます。
一見すると意味の分からない文字列になっていますね。ただ、このデメリットを避ける方法は、この記事の途中で触れているので安心してください。
日本語ドメインを取得する前に確認すべき注意点
「漢字」「ひらがな」「カタカナ」が使用できる日本語ドメインですが、いくつか注意点があります。
- 日本語16文字以上は登録できない
- 「読点(、)」と「句点(。)」は使用できない
- ☆○△□など記号の一部は使用できない
なお「中黒(・)」は使用可能です。
日本語であればどんな文字列でもOKということではないことをあらかじめ知っておくと、ドメイン名を考える際にミスを減らすことができますね。
日本語ドメインのメリット
サイトオーナーにとって、日本語ドメインのメリットは多いです。
すぐに意味を思い出せない英単語ではなく使い慣れた日本語がホームページのアドレスになっているとユーザーにとっても覚えやすくなります。
また、検索結果ページで一覧に並んだ際に、他のサイトよりURL表記の存在感があるためクリックされやすくなる効果も見込めるでしょう。社名や地域名を入れることで、ユーザーにさらにアピールすることもできますね。
そして、見逃せないのが日本語が地域性の高い言語である点。ローマ字表記のドメインだと、世界中にドメイン取得者がいるため希望する文字列がすでに埋まっている可能性もあり、ドメインの決め方にもある程度のテクニックが必要です。
しかし、日本語ドメインの場合はドメインの取得者がほぼ国内に限られるため、その数は大幅に減ります。日本語ドメインをベースにトップレベルドメインを組み合わせれば、希望する文字列でのドメイン取得も比較的容易になっています。
日本語ドメインによるSEO効果
日本語ドメインはSEO対策となりうるのかどうか?
たしかに日本語ドメインを使用したサイトを検索結果上位にて見かけることもありますが、ただ単に日本語ドメインを利用しただけではGoogleのランキングシグナルにはほぼ影響はないでしょう。
ただ、"覚えやすい"ことや"視認性が高くクリックされやすい"などの理由で、日本語ドメインが検索結果の上位表示に寄与することは充分あるでしょう。
日本語ドメインを使用し、なおかつサイトをしっかりと作りんだ場合はSEO効果を期待できる面もあると思います。
日本語ドメインのデメリット
日本語ドメインを選択した際にもデメリットは少なからずあります。
Punycodeの変換
代表的なデメリットとしては、冒頭にも触れた「Punycode(ピュニコード)」変換です。
ブラウザのアドレスバーだけを捉えると日本語でそのままURLが表示されますが、メールやSNSでURLを共有した場合、パット見ではわからない文字列となってしまいます。
その場合の解決策のひとつを提示しておきます。それは短縮URLサービスの利用です。
短縮URLサービスは、その名の通り『長くなる通常のURLを短い文字列に置き換える』サービスです。TwitterやFacebookなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスが一般層にも使われるようになったときに登場してきたサービスです。
Googleの短縮URLサービス「Google URL Shortener」
ここではGoogleの短縮URLサービス「Google URL Shortener」を紹介します。
使い方は簡単で、短縮したいURLを入力し「SHORTEN URL」ボタンを押すだけです。
日本語ドメインである「http://日本語.jp/」はPunycode変換後『http://xn--wgv71a119e.jp/』となりますが、短縮URLサービスによって『https://goo.gl/t6gq』("t6gq"の部分は変わります)のように短縮することができます。
日本語ドメインを取得した場合には、短縮URLサービスを便利に使っていきましょう。
日本語ドメインを利用できないサーバーもある
レンタルサーバーの分野には数多くの会社・サービスがありますが、一部のレンタルサーバーでは日本語ドメインが使用できません。日本語ドメインを取得する前に、利用するサーバーが対応しているかどうかは必ずチェックしておきましょう。
ただ、ロリポップ!やエックスサーバーに代表される人気のレンタルサーバーは日本語ドメインが利用可能なので、実際はそれほど気にする必要はありませんが。
日本語ドメインのまとめ
日本語ドメインには、Punycodeに変換されるなどのデメリットもありますが、ユーザーへのわかりやすさの向上などのメリットも多いです。
最後に、SEOなども考慮した日本語ドメイン名を決めるためのチェックポイントをまとめておきます。
- 重要なキーワードをドメイン名に含める
- ユーザーが認識しやすいドメイン名にする
日本語ドメインを使用するだけでアクセスが集めやすくなるわけではありません。
大切なのは、日本語ドメインの利用そのものではなく、検索クエリなども考慮したドメイン名によって『ファインダビリティ(見つけやすさ)』などが向上し、それに伴いクリック率などの数値が改善されていく結果です。
メリット・デメリットを把握した上で、企画しているウェブサイトが日本語ドメインを活かせる状況であれば、積極的に日本語ドメインを取得するといいでしょう。
多くのドメイン登録サービスで、(日本語).jpは(ローマ字).jpよりも安く価格設定されています。さらに、スタードメインではドメイン価格の20%がポイント還元されるので、.infoと比較してほとんど大差のない料金でJPドメインが取得できるともいえますね。
スタードメインの利用で獲得したネットオウルポイントは、スターサーバーの利用料金に充当することが可能です。スターサーバーはクラウド型ハイスペックサーバーとして、個人ユーザーから法人ユーザーまで幅広い利用者層から支持されており、おすすめのホスティングサービスのひとつです。
日本語ドメインは、ドメイン価格の安さもサイトオーナーにとって魅力的なのです。