ドメインとは『インターネット上の住所』と捉えてください。
普段利用するブラウザのアドレスバーに表示されている"google.co.jp"や"yahoo.co.jp"などがドメインにあたります。この専用のURLを独自ドメインと呼んでいて、まだ取得されていないドメインであれば、誰でも低価格で取得できるようになっています。
このサイトでは、独自ドメインの取得からレンタルサーバーの設定までをわかりやすく解説しています。
独自ドメインと無料ドメインの比較
ホームページやブログを始めようとした際、ひとつの選択肢として浮上するのは「無料ブログ」です。例えば、アメーバブログやライブドアブログなどは、一般にも広く知られたブログサービスです。
また、ブログだけでなく本格的なホームページを作成できる無料ウェブサービスも増えてきました。「Jimdo」などのサービス名を知っている人もいるかもしれませんね。このような無料ブログ・無料ホームページを使うと、無料ドメインを使うことができるようになります。
例えば、アメブロを開設するとブログのURLは「http://ameblo.jp/●●●/」となります。「●●●」の部分は、アメーバIDとなっています。このように運営元のドメインの下に、ユーザーの領域が作られることが一般的です。
無料ドメインのメリット
無料ドメインの最大のメリットはもちろん初期費用・維持費用がかからないことです。また、ブログサービスなどには、多くのユーザーが求める機能が最初から備わっており、気軽に記事を書くことから始められるようになっています。
集客面でも、ブログサービスは多くの場合でポータルサイトの一面も持っています。例えばアメーバの場合、アメブロだけでなく、アメーバピグやAbemaTVなどの各サービスからの相互流入も期待できます。この点は、集客に力を入れている大手のブログサービスを利用してコンテンツを作るときの強みですね。
無料ドメインのデメリット
もちろん、無料ドメインもいいことばかりではありません。デメリットについても確認しましょう。
大きな欠点としては、突然ドメインがなくなる可能性があることです。
それは、無料ドメインのサービス会社がサービスを終了させるケースもあるでしょうし、何かしらの理由でアカウントが削除される可能性もあります。
記事を書いたりページを作ったりする上での最低限の機能が備わっていることは上述したとおりメリットですが、逆にカスタマイズの制限があることはデメリットと言えるでしょう。
また、多くの場合、サービスを無料で提供・維持するために自動で広告が挿入されるようになっています。サイトやブログをしっかりと育てていけば、自分の広告を表示することで収益になるので、無料ドメインの利用はそのチャンスを逃しているとも言えます。
独自ドメインの5つのメリット
独自ドメインは、無料ドメインと比較して大きなメリットがあります。
- 自分で管理できるため突然終了する心配はない
- オリジナルな文字列のため信頼性が上がる
- 自分用のメールアドレスが持てるようになる
- アドレスを変えずにサーバー移転ができる
- SEOのメリットが多い
順を追って説明します。
完全に管理できる
独自ドメインの最大のメリットといえるでしょう。
自分の管理のもとにドメインを扱うことが可能です。自分の意志で更新し続ける限り、そのドメインは存在しますし、また手放したくなったときに手放すこともできます。
サービス名や社名だけでドメインを作れる
無料ドメインや無料ホームページだと、運営元のサービス名やブランド名がURLに含まれてしまいます。先ほどのアメブロの例ですと「http://ameblo.jp/my-site/」となります。
独自ドメインだと「http://my-site.com/」「http://my-site.jp/」のようなURLでホームページやブログを作成できるため、顧客にとっても信頼性のあるサイトになります。
ドメインでのメールアドレスが作成できる
独自ドメインを取得することで、オリジナルのメールアドレスが作れるようになります。GmailやYahoo!メールのようなフリーメールアドレスをビジネスで使用することは避けたいものです。やはり、専用のメールアドレスが作成できることも、独自ドメインのメリットのひとつですね。
URLそのままでレンタルサーバーの変更が可能
ドメインとサーバーは別物で、ドメインをサーバーに設定することで、そのドメインのWebサイトが表示されています。
したがって、仮にレンタルサーバーを引っ越す場合でも、URLを変えなくて済むようになるわけです。ずっと使い続けられるURLであることも、無料ドメインとの大きな差でしょう。
検索エンジンからも評価の高まる独自ドメイン
無料ドメインは、いろんなユーザーが集まる集合住宅です。その中には、あなたのメインテーマではない内容のコンテンツも多数存在するでしょう。また、他人のコンテンツがGoogleなどの検索エンジンからペナルティを受けていた場合、自分のサイトも影響を受けることになります。
その点、独自ドメインは一軒家のようなものですから、検索エンジンもあなたのコンテンツのみを見て、そのサイトを正しく評価できるのです。
ドメイン取得におけるルール
独自ドメイン取得にはいくつかのルールがあります。そのルールを確認しましょう。
ドメインは先に取得した人のもの
基本的にドメインは、一番初めに登録申請をした人のものとなります。したがって、シンプルかつ人気のあるキーワードが入ったドメインなどは、すでに登録されていて新たに取得できないケースがほとんどです。
自分が思いついたドメインが空いているかどうかは、お名前.comのトップページなどから検索して調べることが可能です。
ただし、商標が入ったドメインなどは商標権を持つ企業が優先されるようになっていることも合わせて覚えておきましょう。
期間は最低1年から
ドメインは取得してから最低1年間使用することが可能です。もちろん、期間中に更新すれば期間を延長できますし、1年毎ではなく複数年の更新を行うことも可能です。
ドメイン所有者の情報公開
ドメイン名が登録されると、取得者の情報がWhoisというデータベースに登録され、公開されるようになります。この情報の中には、氏名だけでなく住所や電話番号も含まれています。
企業ではなく個人でドメインを取得する場合には、プライバシーの点から個人情報の公開は避けたいですよね。お名前.comをはじめとする多くのドメイン取得サービスでは、業者名義による「Whois情報公開代行」が提供されているので、そちらを利用するようにしましょう。
ドメインの費用目安
ドメインは種類によって料金が異なります。
定番の「.com」「.net」は、1,200円前後。日本国内に住所を持つ場合に取得できる「.jp」は、2,800円前後となっています。
キャンペーン中だけの特別価格や、スタードメインのように独自ポイントでの還元を行っているドメイン取得サービスもあるので、ぜひチェックしてみてください。
オススメのドメイン登録サービス
お名前.com
特に理由がなければ、迷わず選んで間違いのないICANN認定レジストラ。東証一部上場企業が運営しており、信頼のおけるNo.1ドメイン取得サービスです。
運営元 | GMOインターネット株式会社 |
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Whois情報公開代行 | 無料 |
無料レンタルサーバー | なし |
ドメイン取得サービスの中でも最安値水準の料金設定です。安心して複数ドメインも登録できます。また、キャンペーン開催の頻度も高く、キャンペーン価格で新規登録できればさらにお得です。
ドメイン | .com | .net | .biz | .org | .info | .jp |
---|---|---|---|---|---|---|
取得 | 920円 | 920円 | 1,200円 | 920円 | 1,200円 | 2,840円 |
更新 | 1,280円 | 1,480円 | 1,480円 | 1,480円 | 1,480円 | 2,840円 |
エックスドメイン
人気レンタルサーバー「エックスサーバー」と同じ会社が運営していて、エックスサーバーへの設定がスムーズに行なえます。
運営元 | エックスサーバー株式会社 |
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Whois情報公開代行 | 無料 |
無料レンタルサーバー | あり |
無料で使用できるレンタルサーバーは3タイプ「HTMLサーバー機能」「PHP・MySQLサーバー機能」「WordPress機能」。HTMLサーバー機能であれば、広告が表示されることなくそのままホームページを公開できます。
ドメイン | .com | .net | .biz | .org | .info | .jp |
---|---|---|---|---|---|---|
取得 | 1,180円 | 1,380円 | 1,480円 | 1,380円 | 1,480円 | 2,820円 |
更新 | 1,180円 | 1,380円 | 1,480円 | 1,380円 | 1,480円 | 2,820円 |
スタードメイン
ICANN認定レジストラであるネットオウル株式会社が運営。管理画面がわかりやすく、またWhois情報公開代行が無料で利用できるため、非常に使い勝手のいいドメイン取得サービスです。
運営元 | ネットオウル株式会社 |
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Whois情報公開代行 | 無料 |
無料レンタルサーバー | あり |
新規取得・更新ともに最安値水準です。価格以外でもネットオウルポイントという独自のポイント制度があり、ドメインの年額の20%がポイント還元されます。ネットオウルポイントは、同社運営のレンタルサーバー「スターサーバー」のサーバー初期設定費用や利用料金として使用することができるので、ドメインとサーバーをまとめて契約するのがオススメです。
ドメイン | .com | .net | .biz | .org | .info | .jp |
---|---|---|---|---|---|---|
取得 | 1,180円 | 1,380円 | 1,480円 | 1,380円 | 1,480円 | 2,360円 |
更新 | 1,180円 | 1,380円 | 1,480円 | 1,380円 | 1,480円 | 2,360円 |
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