これからインターネット上で新しいサイトやサービスを公開するとなった場合に、ドメイン名は確実に重要となるひとつの要素です。
個人・法人を問わずに、ドメイン名を決める際の失敗しない方法をあらかじめ知っておくことでリスクを避けることができます。
ドメイン名を考える際に気をつけるべきポイントはそれほど多くありません。一度慣れてしまえば、ドメイン名を決めることがだんだんとスムーズになっていくはずです。
ここでは、後悔しないためのドメイン名の決め方を解説していきます。
目次
知っておきたい前提となるドメイン名の規則
まずはドメイン名の前提条件をチェックしておきましょう。
次の2つは常に念頭に置いておきたいポイントです。
- 先に取得されていたら登録できない
- 後から変更はできない
ドメイン名は「先願主義」
1点目は、ドメイン名が「先願主義」であることを指しています。先に登録申請をされているドメイン名は、後から同じドメイン名で取得することはできません。
『短いキーワード&定番ドメイン』の組み合わせは、ほぼ登録済と考えて間違いないです。
例えば「netshop」。"netshop.com"をはじめ"netshop.net"や"netshop.jp"など定番といえるドメインは全て取得済です。ネットショップに関連したサイトを作ろうとした場合に真っ先に思いつく「netshop」というそのものを指す単語では、新たにドメインを取得することはできないと考えましょう。
したがって、まだ登録されていないであろう派生キーワードを新たに考え出すなどの方法が必要となってきます。
取得したものを後から変更できない
ドメイン名は、PCのフォルダー名やファイル名のように後から変更することはできません。
もちろん、そのドメインを放棄し、新たに違うドメインを登録することもできますが、無駄なコストが発生してしまいます。ドメイン名は変更できないという心構えで、最初にしっかりとした考えのもとでドメイン名を決めることが望まれます。
ドメイン名を決めるときの思考回路
いざドメイン名を決める際、どのような手順で考えるのがいいでしょうか。
考え方には当然いろいろとありますが、ここではオススメの手順を順を追って説明します。
- 英語・ローマ字表記にする
- 単語の分割を考える
- 単語の省略形を考える
- 派生キーワードを追加する
- 日本語表記を使用できる日本語ドメインを考える
英語・ローマ字表記にする
スタート地点は「英語表記」「ローマ字表記」を考えることです。
英数字またはハイフンのみが使用可能という仕様が、ドメイン名の歴史的な出発点でした。
したがって、まずはウェブサイト・ウェブサービスのブランド名や体現する内容を英語・ローマ字で表現します。そのドメイン名で取得できれば、URLを見た際にユーザーにも認知されやすいため第一候補となります。
サイトやサービスの名称を考える段階で『すでに同一の名称が世の中に存在しないか』は必ずチェックすべき項目です。サービス開発後にインターネット上でサイトを持つことが前提となっているビジネス環境である以上、逆に言うとドメインの取得まで考えた上でブランディングをしていくべきでしょう。
単語の分割を考える
英語・ローマ字表記にした段階で、すでに他者に登録されていた場合は、単語の分割を考えます。
ドメイン名には「-(半角のハイフン)」を使用できるため、単語を分割することが可能です。
これにより、サイトコンテンツの内容を訴求しながら、ほぼ同じドメイン名で登録しやすくなります。
単語の省略形を考える
単語を分割してもなお他者に登録されていた場合、ユーザーが類推できる範囲で省略することもひとつの手です。
単語の省略には、同時に別のメリットもあります。
URLはあまり長くてもユーザーにとって記憶に残らないものとなります。その点を考えると、適度に使用される省略形は覚えやすさにおいてプラスと働く側面もあるのです。
派生キーワードを追加する
汎用的なキーワードだと、分割・省略形を用いても、登録済となっているケースもあります。
その場合は、適量といえるレベルでキーワードを増やすことも選択肢のひとつです。
当然のことながら、追加するキーワードはサイト・サービスに関連するキーワードであるべきです。まったく関係のないキーワードでは、ユーザーの混乱を招いてしまいます。
日本語表記を使用できる日本語ドメイン
日本語ドメインには「漢字」「ひらがな」「カタカナ」の3つ全てが使用できます。
英語・ローマ字表記と比較すると、日本語による文字列のパターンの幅は桁違いです。
そして何よりも、一般名詞や人気キーワードであっても、まだまだ空いている可能性の高いことが特筆すべき点として挙げられるでしょう。
どうしても取得したい文字列があり、英語・ローマ字表記ですでに登録済だった場合は、日本語ドメインも検討してみる価値は充分にあります。
トップレベルドメインの選択肢を増やしてみる
定番の「.com」「.net」「.jp」などのトップレベルドメインが埋まっていた場合、その他のトップレベルドメインへと選択肢を広げることも大切です。
2016年にはgTLDとして「.shop」「.blog」などが新しく追加されています。新gTLDは、まだまだ一般名詞や人気キーワードでも空いていることがあり、狙い目と言えるでしょう。
空きドメイン名の調べ方
ドメイン名のアイデア出しをした後は、候補となるドメイン名について実際の取得状況を確認しましょう。
各ドメイン取得サービスが検索機能を用意してくれているので、そこに候補となる文字列を入力することで簡単に確認することができます。
ドメイン名の空き状況を調査する段階では、選択肢を絞らない意味でも、取り扱いドメイン種類の多い「お名前.com」「ゴンベエドメイン」で検索することがオススメです。どちらもトップページに検索窓が用意されているので、直感的に操作できると思います。
特に、お名前.comでの検索がオススメで、検索結果に関連語のプレミアムドメインもあわせて候補として挙げてくれるので、アイデアの助けとなると思います。
候補となるドメイン名が「.com」「.net」「.jp」などでも未だに空いていることがわかったら、使用するレンタルサーバーや価格面なども考慮した上で「エックスドメイン」「スタードメイン」での取得もいいと思います。