自分で独自ドメインやレンタルサーバーを契約してホームページを運営していなくても、普段インターネットを利用していると『404 Not Found』という表示を見たことがあるかもしれません。
404はHTTPステータスコードと呼ばれるコードのひとつで、その他にも代表的なコードとして「200 OK」「301 Moved Permanently」などがあります。
個人サイトや小規模サイトであってもサイトを運営するのであれば、ぜひ知っておきたい主要なHTTPステータスコードを解説していきます。
目次
そもそもHTTPステータスコードとは
ユーザーはウェブブラウザを利用し、指定したURLに置かれたテキスト・画像などで構成するウェブコンテンツを閲覧しています。
このときに、ブラウザとサーバーの間では通信が行われています。
もう少し具体的に書くと、ブラウザがサーバーへ『yahoo.co.jpのページ情報をください』というリクエストを送り、サーバーが『yahoo.co.jpのコンテンツです』とレスポンスを返します。
URLにアクセスしてサーバーから返ってきたレスポンスの一部であるステータスラインというものの中身に、今回の主題である「HTTPステータスコード」が入っています。
HTTPステータスコードは、ブラウザ上での処理のために使用されます。
したがって、ユーザーは基本的にHTTPステータスコードを目にすることはありませんし、インターネットを利用する上でHTTPステータスコードを特に意識することはないといえるでしょう。
基礎知識として知っておきたい代表的なHTTPステータスコード7つ
技術者でないのであれば、HTTPステータスコードをすべて覚えておく必要はありません。
ただ、『趣味でサイトを運営したい』『本格的にWordPressサイトを作りたい』などレンタルサーバーを触る人は、代表的なHTTPステータスコードを知っておいたほうがいいと思います。
WordPressのカスタマイズを行う場合など、自分で調べながら作業をする際にはどうしても専門用語が入った文章を読んでいく必要があります。その中に、HTTPステータスコードが出てくるかもしれません。
また、サイトを安定して運営するためのメンテナンスやサイトを移転したい場合などにも、HTTPステータスコードの知識がきっと役立つでしょう。
基本的な7つのHTTPステータスコードを解説していきます。
200 OK
200番台は『成功した』というステータスとなっています。
この「200」というステータスコードでは、リクエストに問題はなく、要求通りのレスポンスが返されます。
つまり、正しくウェブページが表示された場合は「200」というステータスが返されています。
したがって、ユーザーの通常の操作では実際に目にすることはありませんが、最も多くのケースで返されるステータスコードといえます。
301 Moved Permanently
300番台は『追加の処理が必要である』というステータスとなっています。
この「301」というステータスコードは、リクエストされたコンテンツが別のURL(場所)に移動したことを伝えます。
302と区別されていて、301は「恒久的な移動」を示します。
例えば会社名やサイト名の変更などでドメインを切り替える場合は、ある時点からずっと新ドメインへ移転し続ける状態となるはずです。
そのようなケースで、この301リダイレクトを用います。
301を使用することで、Googleなど検索エンジンにも新ドメインへ正しくサイト評価を引き継がせることができます。
302 Found
302は元々「Moved Temporarily」でした。
301と異なり、302は「一時的な移動」を示します。
元のURLに戻す前提で一時的にサイトを別の場所に移動させている場合などで使用するステータスコードです。
403 Forbidden
400番台は『クライアントのリクエストに誤りがある』というステータスとなっています。
403は「禁止」を示します。
指定したURLにファイルは確かに存在するのですが、アクセス権がないなどの理由で処理できないというステータスコードです。
404 Not Found
404は「未検出」を示します。つまり、『ファイルがないので見つからない』というステータスコードです。
いわゆるリンク切れの状態ですね。
サイト内リンクのリンク切れは当然のように修正します。また、外部からのリンクを活かすためにも、301リダイレクトなどで適切に処理することをおすすめします。
リンク切れをしっかりと解消することは、ユーザビリティはもちろんのことSEOの観点からも望ましいです。
500 Internal Server Error
500番台は『サーバー側の処理の失敗』というステータスとなっています。
500は「サーバー内部エラー」を示します。
例えば、プログラム自体のバグが原因でエラーを起こした場合などに500というステータスコードが返ってきます。
503は「サービス利用不可」を示します。
アクセスが集中したなどで一時的にウェブページが表示できない状態ですね。
503はサーバーの過負荷によって起きます。
503エラーを表示させることは、せっかくサイトに訪問してくれたユーザーを逃すことになり、ビジネス上も機会損失となります。
頻繁に503エラーを発生させないためにも、レンタルサーバー選びが大切になってきます。
個人サイト・商用サイトを問わずWordPressを運用する上で高速表示・安定稼働を求めるのであれば、やはりエックスサーバーがおすすめです。
価格・性能の両面でバランスの取れたコストパフォーマンスに優れるレンタルサーバーですよ。
HTTPステータスコードのまとめ
サイトに問題点があったときに解決の糸口にもなるHTTPステータスコード。
解説した7つのHTTPステータスコードは、ホームページ運営者としてぜひ覚えておきましょう。